精神疾患一歩手前のポーパス&ラガッツのブログ

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駆け出す世界に心奪われて無邪気な瞳に揺れる

いつもキーボードの上にちんげが乗ってるんだけどなぜだろう。

ポーパスですこんばんは。
さて、今日は京都レポートとは別に記事を埋めることにします。

たまに昔の思い出に浸りたい気分になるんですよ。
では、どうぞ。


あれは小学校3年生頃の出来事だったか。
幼心に衝撃を与えた出来事だったのでその場面風景は鮮明に
思い出せるのだが、いかんせんいつ頃だったかまでは正確には思い出せない。

だが時期が分からなくても物語には支障がないので、
以下にそれをできるだけ具体的に、かつ楽しめるように記述していきたいと思う。
いつも通りの読みにくい文章になってしまうがその点は勘弁していただきたい。


その日はとても蒸し暑い初夏の一日だった。
外に出ればセミの鳴き声が鼓膜を突き破るほど聞こえてき、駐車場に停められてある車のボンネットは、その上で卵を割れば目玉焼きが出来るのでは、というほどの温度にまで達している。

私はこの暑さに関係なく、夏休みを間近に控えて、気分が高揚していた。
無論、それは私に限った話ではなく、仲のいい友人たちも例外ではない。

そしてもちろんあの男も…


「おーいポーパス。さっさと帰って遊びに行こうぜ」


いつも授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に、彼、ラガッツは私のところへ訪れた。
この時期は一年のうち300日ぐらいは彼と遊んでいたのではないだろうか。

手前味噌になってしまうかもしれないが、当時、私とラガッツはとても明るく楽しい性格をしていたので私たちの周りには男女関係なく、常に人が集まってきていた。基本的には私たち二人だけで遊んでいたのだが、寄ってくる友人たちと一緒に遊ぶことも少なくなかったのである。

さて、今回の話は、その沢山の友人のなかの、一人の少年の話である。

その少年の名を仮にT君としよう。
T君は周りと比べて比較的おとなしいタイプで、自分から積極的に行動できない、控えめな少年だった。
しかし決して他人を卑下したり、人を傷つけるような行動はせず、その性格のよさから彼を慕う者もたくさんいた。

その日の帰り、ラガッツはいつものように私の教室の前で待っていた。
いつもと変わらぬ風景である。違うのは隣にT君がいたこと。

「今日はTも一緒だ。別にいいだろう?」
T君の評判のことは前述したとおり人づてで聞いていたので、私は二つ返事でOKを出した。
そして各自一旦家に帰り、ラガッツ邸に集合という形をとった。

ラガッツ邸ではとても楽しい時間を過ごしていた。
レゴでお城を組み立てて遊んだり、絵を描いたり、ゲームをしたりして遊んでいた。
今の私の生活からは考えられないような、とても輝かしいひと時を彼らと共に過ごした。
例のT君も、外見とは裏腹に、とても親しみやすい性格で、すぐにその場に打ち解けていた。
ラガッツもT君のことを気に入ったようでその表情はT君に親しみを示していた。

この状況のなか、あのような凄惨な出来事に発展すると、誰が予測できただろうか。

事の発端はラガッツの何気ない一言。

「アイス食おうぜ」

この一言が地獄への警鐘だということを、誰も気付くはずもない。
ラガッツはそう言って自宅の冷凍庫からアイスを3つ取り出してきた。
それは「ボンボン」という名前で、ゴムの風船の中にバニラのアイスを入れて凍らせたもの。
今現在はまだあるのかはわからないが、その当時は大流行したアイスだ。
50円という安さに、小さな風船の口から頑張ってアイスを吸い出す画期的なつくりがウケたのだ。

話を戻そう。そしてそのアイスを3人で早食いするという話になる。

ラ「よーし、じゃあ早食いしようぜ。一番早く食った奴が優勝な」

ポ「いいねー。じゃあ最下位の奴はジュースおごりってことで」

T「ははは。じゃあ負けてられないね。僕結構自信あるんだよ」

ポ「ホントかよー。なんか必勝法でもあるのかい?」

T「へへー。実はそうなんだ。教えてあげようか?」

ラ「おう教えてくれよ。一人だけずるいよ。」

ポ「そうだよ。教えてくれよー」

T君は嬉しそうにその必勝法なる手法を紹介してくれた。

T「うん。まずフタを開ける前にアイスを溶かすことから始めるんだ。
こうやって、両手をすり合わせて、手を温めてから、アイスを出来るだけ強く握るんだ、そして…」


パァン!!



え?

一瞬思考が止まった。私は現状を理解するのに一体何秒費やしただろう。
それほど突飛で、あり得てはならない出来事。そう、T君が握ったボンボンが爆発したのだ。

まずい。非常にまずい。呆然とするT君。
近くにある漫画が、おもちゃが、床が、飛び散ったアイスで汚れる。

そんなことは危惧していない。
私はまず第一に、このことがラガッツの怒りの琴線に触れたのでは、と恐れおののいた。
恐怖感に駆り立てられながらも、勇気を振り絞ってラガッツの方向を見る。


や っ ぱ り 怒 っ て た


そしてラガッツはT君に対し激しく激昂し、こう叫んだ。



「貴様ぁぁぁ!!ここが俺の家だと知っての狼藉かーーー!!!!」


振るわれる右フック。
T君の顔面に見事なまでにヒットする。

吹き飛ばされ倒れ伏せるT君。
彼は為す術もなく、ただ泣きながら謝るしかなかった。

ラ「おいお前は何したかわかってんのか?ぶち殺すぞカス!なにこの世に生まれてきてんだよ!さっさと死ねやゴミクズ!蛆虫!害虫!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」

鬼の形相でひたすら暴力を振るい続けるラガッツ。
それを私にはとてもじゃないが止めることは出来ず、ただ呆然と立ち尽くしていた。




そして結局その後T君は泣きながら家に帰った。
まさかこんなことになるなんて予想だにしなかっただろう。

それからというもの、私はT君とは疎遠になった。
私やラガッツを見ると怯えて逃げていってしまうようになったのだ。

人間関係の崩壊って、ほんの些細なことから起こるんだな。
子どもながら深く痛感し、恐怖した出来事だった。

そして最後にラガッツにひとつ問いたい。
約13年たった今、どうしても聞いておきたいのだが。




「そんなに怒ることだったか?」

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  1. 2008/11/24(月) 01:48:37|
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夜が来るっ!!Night Come!!

こんばんはポーパスです。

それにしても最近涼しくなってきましたね。
全裸でオナニーしていると鳥肌が立つときありますから。
今年は例年に比べて涼しくなるのが早いですね。
いつもなら10月入るぐらいまでは暑いままなのに。
まぁ私は暑いの嫌い、ってか汗をかくのが嫌いなので丁度いいんですが。

最近巷では「SEX AND THE CITY」という映画が大流行しているらしいですね。
主に20代後半から30代の女性に大変人気があるようです。じゃあこの話は終わりです。

昨日うんこしようとしたら便座が下がってなかってケツが便器に挟まって興奮しました。
この現象一年に一回ぐらいは起こるんですよね。主に寝ぼけているときとかに。
みなさんもなったことはありませんか?ありますよね?じゃあこの話は終わりです。


ナタデココって美味しいですよね。
最近はまっているんですよ。
あの触感が癖になりますねー。

私が小学生ぐらいのときに大流行してその時食べて以来だったんですよ
それで久しぶりに食べたら美味いのなんの、ってね。
ハマりすぎてスーパーまで缶詰買いにいったぐらいですから。
3缶買ったんですがおもわずどか食いしてしまいましたよ。全部。

うはwwwwwwwwwwwwwwwww


前にラガッツさんが言ってたバトル系の話はどうなったんでしょうか。
聞いたところかなり熱い展開になっているそうなので皆さん期待しましょう。

そうそう今日電車に乗ってて小中学校時代の同級生に会ったんですよ。
急行を待っている間に話をしていたんですが、相変わらずなテンションでした。
とにかく自分の話ばかり。聞いてて疲れるっつーの。
もっとこう、会話なんだからキャッチボールをを意識しろよ、と言いたかったです。

こういうナルシストが一番一緒にいて疲れます。
なぜかやたらと自分に自信を持っているんですよね。
けどこういう奴に限って、何も出来ない。
子供の頃に回りからバカにされまくってたような人間なんですよ。

現にそいつも小学校のときはかなりいじめられてましたしね。
いじめられてた、というよりかはいじられてた、に近いですが。
なんかクラスの番長的な奴によく殴られたりパンツ脱がされたりしてました。
けどやけに自信家なので、いじられていることを自覚してなかったように感じます。

しかし一度だけ、奴のその自信を打ち砕く出来事がありました。
さすがにそれが堪えたのか、それ以来はおとなしくしていたように感じます。

そして何年かぶりに会ってみると何も変わって無い。
やっぱり人間って変化するのが難しい生き物なんですね。
私はそいつと話しているときそんなことを考えて悲しくなりましたよ。


そしてイライラが募った私は、奴の自慢話を無理やり中断してこういってやったんですよ。




「もう、ヨウ素液なんて飲むなよ」

とね。


さっきいった大きな出来事、それは化学の実験のときにヨウ素液を飲まされたこと。
やはりその出来事は鮮明に覚えているらしく、彼の顔は一瞬にして強張りました。
そしてお互い何も言葉を発さぬまま、お別れした、というお話でした。

っていうかいくら奴が嫌な性格をしているからといってそれはやりすぎですよ。
下手すりゃ死んでますからね、ガチで。けど私が通ってた小学校はそんなことが日常茶飯事でした。

今思い返してみても、トラウマを作るのには十分な学校だったって思います。
一体何人が犠牲になったことか。そして何人がメンヘル化したか。想像もつきません。
目が合った瞬間カッターで切りあいが始まったり、クラスに何人かは奴隷扱いだったり。
しかもクラスのなかは完全にヒエラルキーが出来上がってて弱者は即奴隷でした。

ほんとよく生き残ったものです。けど刺激が多すぎて楽しい毎日でした。
たった一日でいいからあのときに戻りたいものです。


ていうかやっぱりさ、「ヨウ素液」飲ますのはヤリすぎだよ。
どう考えても人道に反してるとしか思えない行為です。

今この年でやったら有罪確定ですよ。
これからは気をつけてくださいね、ラガッツさん。


では今日はこの辺で。また来週。
  1. 2008/08/31(日) 00:56:42|
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あんまりびっくりばっちりグーで引いたかな

しぶといラガッツです。こんばんは

友人のドッグスターがバリ島に旅行に行っていたんですが、
おみやげにもらったタバコを吸ってみたら気分が悪くなりました。
よく見ると30mgでした。ふざけんな。

いい機会です。今日はたびたび登場するドッグスターについて語りましょう。

彼が僕達の前に現れたのはおよそ9年程前。
小学校6年生の時でした。
丁度学年の始まりと共に彼はやってきました。

彼の出身は神奈川県は川崎市。
クラブチッタ川崎があるところですね。
大阪に引っ越してきた理由は・・・そういえば知らねぇな。
親の転勤とかかな。まぁ物知りのポーパスさんなら知ってるでしょう。

その運命の日、始業式の最中、僕は長々とした先生達の話にうんざりしていました。
仲間の皆も早く終わって欲しい気持ちでイライラとしていました。
僕はその状況を打破するべくたまたま前にいた担任の先生に浣腸をぶちかましたのです。
僕の思惑通り会場は一気に荒れました。
それなりの処罰は受けましたがプロレスラーである僕は皆が楽しくなれたことでとても幸せだったのです。

そして式が終わった後、見知らぬ少年が僕の前に現れ、こう言いました。

「さっき浣腸してたでしょw」

それが僕と彼との出会いでした。


僕は最初とまどい、色んなことを考えました。
なんなんだこいつは、なにを関東弁で喋っていやがる。
新しい敵のスパイか?

しかし喋っているとそんなに悪い奴ではないことが分かりました。
というかよく喋りかけてきたなというようなとてもおとなしい少年だったのです。
でも僕達は意気投合し、彼が新しいメンバーとなるのに時間はかかりませんでした。

すぐに彼は一緒に遊ぶようになったのですが、本当におとなしい性格でした。
けれども残念なことに、
僕の小学校は暴力が支配する、死ぬ程荒れ狂った学校だったのです。

イジメ、登校拒否なんて当たり前。
僕のクラスでは毎朝イジメられっこ同士が本気で戦わされ、見世物にされていました。
ポーパスさんのクラスでは将棋版を頭に刺され、大流血した奴もいました。

僕のチームは小学生離れしたマフィア軍団で、恐怖の元に成り立っていました。
下っ端のバカはチーム内でのランクを上げるため、根性を見せ2階から飛び降りてくたばりました。
チームは給料制になっており、全ての給料は奪い取った金で払われていました。
ぶち壊した窓や備品の数も星の数程あるでしょう。
この辺もポーパスさんがやたらと詳しいのでまた語ってもらいましょう。

今考えると非常に恐ろしいことをやらせていました。
現在の僕では考えもつきません。
でもあの学校ではそれが日常だったのです。

ドッグスターは僕ともポーパスさんとも違うクラスに配属されました。
そのクラスにも危ない奴が何人かいて、僕は少し不安でした。
あのおとなしいドッグスターが無事でいられるだろうか・・・

しかし・・・彼はおとなしくはあっても、決して弱い人間ではなかったのです。

本性を隠していたのか、それとも環境に順応してしまったのか、
彼は僕らと遊んでいるうちに残虐な悪魔へと姿を変えていったのです。


最初のあの人格はいったいなんだったのか・・・
最初期の彼を知るものなら誰もがそう思うほど、1年後の彼は変わり果てていました。
中学に進んでからも少しは大人になったものの、よくケンカなどしていました。
中学から行動が控え気味になった僕なんかよりもよっぽど凶暴でした。


そんな彼も今ではただのひきこもりです。
P2Pばっかりやってるような子になってます。


彼はどの状態をキープし続けるのが正解だったのでしょう。

人は以外にどんどん生き様が変わるものです。
僕とポーパスさんも今やキチガイです。
逆に言うと普通の小学生がやるようなことを今になってやってます。
とても楽しいので問題はありませんが問題なら山程あるでしょう。

10年後、20年後、僕らはどうなっているのでしょうか・・・
エスカレーター逆走とかしていたいものですね。


と、いうことで僕らとドッグスターの物語でした。
これからもちょこちょこ日記にでてくると思うのでよろしくね。
それじゃまた来週!!
  1. 2008/04/13(日) 04:13:53|
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あの鳥はまだうまく飛べないけど

残されたラガッツです。こんばんは

残業で今帰ってきたとかいうスーパーバグです。ふざけんなよ。
もうちょっとしたら寝なきゃなんねー時間じゃねーか。

今日は色々考えるのもめんどうなので、昔話をします。
ポーパスさんとの思い出です。


その日、幼き日の僕とポーパスは、買い物に来ていました。
それも近くの店ではなく、電車でちょっとした遠足気分でした。
何を買いに行ったかはさだかではありませんが、きっとおもちゃでしょう。
そこにはとても品揃えの良いおもちゃ屋さんがあったので。
ですが、それが後に悲劇を生む事になるのです。

僕達はそのおもちゃ屋さんにたどり着き、長い間夢のような時間を過ごしました。
別にどれを買うというわけでもないのですが、
小さい僕らにとって、それは見ているだけでも幸せな空間だったのです。
そして時間も遅くなり、さあそろそろ帰ろうかというときにポーパスは言いました。

「なあラガッツ、あれ買おうぜ。」

夢に浸りすぎたせいか、それともここから帰りたくないという現実逃避なのか、
とにかく彼は頭がおかしくなっていたのです。

彼が指差したもの、それはタケコプターをつけたドラえもんでした。
プロペラを巻き、その遠心力で空を飛ぶというものです。
確かにそれはとても魅力的なものでした。
僕達には永遠に行くことのできない大空に変わりにドラえもんが行ってくれるのです。
しかし買い物をした後の幼い子供にとって少しばかり値が張るのも事実でした。
ですが僕達はそれを2人で1つずつ購入する事にしたのです。
後に言う「千代田のノリ」の誕生の瞬間でした。(千代田は私たちの故郷です)

僕達はそれで遊ぶのを帰るまで待てず、帰り道の途中で試すことにしました。
まずはゴムを巻き、思いを乗せて手を離します。

「うおっ!飛んだ!飛んだよ!」

僕のドラえもんは勢い良く上昇して行きます。
そして待望の第一フライトは民家の屋根の上に着地するという結果で事を終えました。

正直僕は言葉が出ませんでした。

「おめえ何やってんだよ!下手糞にも程があんだろ!」

ポーパスは調子に乗って僕を咎めてきます。

「良く見とけ!タケコプターってのはこうやるんだよ!おらっ!」

ポーパスは口だけかと思いきや、とても上手にドラえもんを空に放ちました。
僕のそれとは違い、どこまでも高く飛んでいきます。

「もっと!もっと高くだ!もっと高く飛べ!おおおおお!」

こうして彼のドラえもんは空に消えていきました。

「神奈ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



後に残ったのは後悔と悲壮感だけでした。
僕達はそこを動く事もできず、ただただ2人言葉もなく座りつくしました。
  買わなきゃ良かったね。
それだけは2人とも口にする事はありませんでした。
どれ程の時間そうしたでしょう。
ポーパスは覚悟を決めた顔で立ち上がり、こう言いました。

「俺、もう1個買ってくるよ。」

僕は耳がおかしくなったのかと思いました。
それも仕方ありません。常識の範疇ではないセリフです。
しかし彼は言ったのです。

「俺、もう1個買ってくるよ。」

さっきと全く同じセリフでした。
もう僕がどうこう言える世界ではありませんでした。
この時のポーパスは本気になった獅子でさえ止める事はできなかったでしょう。
だから僕は背を向ける彼に向けて一言だけ、最後に贈ったのです。

「お兄ちゃん大好き!」



僕達がテスト飛行をしていた場所はもうすでに店から結構離れた場所でした。
つまり結果的にポーパスがもう一度買って帰ってくるのには相当な時間がかかりました。
その間僕は一人、駐車場で彼をひたすら待ち続けました。
そしてようやく彼は夕日を背に僕の前に姿を現したのです。

「道は険しく果てしなく。だが剣は再び我が元に」

そう言った彼の手には確かに2体目のドラえもんが握られていたのです。


もう僕達は同じ過ちを繰り返すことはありませんでした。
ドラえもんの扱いにも馴れ、屋根の上に乗せるなんていうヘマは絶対にしないほど、
僕達は成長を遂げていたのです。

そうして僕達は家に帰ることにしました。
千代田に舞い戻る為に駅へと入ります。
僕達は今日の武勇伝を語らいながら階段を上って行きました。。
そして階段を上りきった長い通路で恐怖はもう一度始まります。

とても長い冒険で気が緩んでいたのでしょうか。

ポーパスの手からドラえもんが不意に放たれました。

「―――まっ・・・・!!!」

一瞬にして空気が凍りつきました。
横に向けられていたドラえもんは地を這うように地面とは水平に駆け抜けます。
それは本来空に向かう力。
凄まじいスピードで反対側の下り階段に滑空して行きました。

時間が止まったようでした。
全てとてもがゆっくりに見えました。
僕は目を見開き、冷や汗を掻きながら立ち尽くしました。
(あの恐怖がもう一度・・・)
数刻前の出来事がフラッシュバックし、僕は震えることしかできませんでした。
そんな膠着を打ち破ったのはポーパスでした。

「うわあああああああああああああああ!!!!!!」

もう恥じも外聞もなく彼は走り出しました。
2度とあんな思いはしたくなかったのでしょう。
あいつを止める
それだけを胸に駆ける彼の速さはもはやこの世のものではありませんでした。
地に腹を擦りながら飛ぶドラえもんに矢のような勢いで迫ります。

(間に合うかっ・・・!)

僕は喉を鳴らし、その光景を見続けました。

しかし無常にもドラえもんは下り階段に到達しました。

「ああああああああああああああああ!!!!」

なんとその次の瞬間にはぐちゃぐちゃのポーパスがもうすぐ後にまでたどり着いていました。
もう手を伸ばせば届く距離です。

「いけるぞポーパス!捕まえろ!」

「あああああああああああああああああ!!!!」

「いけえええええええええええええええ!!!!」

そしてついに彼は目的を捕らえました!



足で








彼は泣いていました。
僕は声をかけることすらできません。
泣き続ける彼の足元にはバキバキに踏み潰されたドラえもんが横たわっていました。
もうすでに息はありませんでした。



なあ、ポーパス
10年たった今だから君に問うよ。

何故あの日 君は手を伸ばさなかったんだい――?
                                           fin
  1. 2008/02/27(水) 06:42:50|
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一度でいいからお兄ちゃんって呼ばれてみてぇぇ!!

いや、妹にですよ。ポーパスですこんばんわ。

今日はバレンタインでしたね。
昨日まで忘れてましたよ。何かすごく損した気分です。
まぁ、それはいいとして。
ネタが無いので、今日も昔話に耽りたいと思っています。


~それは小学校4年生の秋の出来事だった~

私は日々の授業も淡々とこなし、友達とも仲良く過ごしていた、小学校生活のなかでも比較的温和な日々を過ごしていた。私は今現在は極度の文系人間で、理系のことなどからっきしなのだが、その時代の一番の得意科目は理科だった。実験のときなど人一倍胸が躍り、誰よりも先陣を切って授業を率先し、誰よりも抜きん出た成績を叩き出していた時代が、こんな私にもあったのである。

では理系嫌いな私が、なぜそんなに理科が得意だったのか。
答えは簡単。予習をしていたからである。
ふざけた答えのように感じられたかも知れないが、もちろん普通の予習方法ではない。
当時、私は「学研」の子供科学研究なるものを、ラガッツと一緒にとっていた。月額千円なのにもかかわらず、結構なボリュームのある教材が送られてきた。そのなかでも特筆すべきことは、教材に含まれていた実験器具である。それは実際に理科の実験で用いるような、例えばフラスコや化学物質などがセットで内包されており、自宅で実験を執り行えるという、非常に画期的な教育システムである。

私たちは月に一回の教材が送られてくる日が待ち遠しくて仕方がなかった。
それほど純真な子供心をくすぐる、いや、心躍らせる内容だったのだ。

そしてある月に、とても興味深いものが送られてきた。
見た目はとてもちっぽけで、半日使えば壊れてしまいそうなイメージが見た瞬間芽生えたが、その実、とても小学生が扱うような代物ではないと思わせる、とても精巧に作られた顕微鏡だった。

言うまでも無く、私たちはその顕微鏡であらゆる物を観察した。
髪の毛や瘡蓋(かさぶた)、埃や鼻くそなど、観察できるものはすべて観察したのだった。
私たちは一通り観察し終わって、送られてきた内の教材テキストに目を通した。
するとそこには、とても興味深い内容が記されていたのだ。

「トンボの羽はとても複雑に作られており、それは時には芸術とも思える代物です。是非観察してみてください」

私たちは即、実行することにした。
私たちの通っていた小学校から少し東に抜けると、割と大きめな田んぼがあり(今はマンションになっているが)、そこにトンボを捕まえに行ったのだ。私が虫取りかごを、対してラガッツが網を持っていた。

田んぼに到着すると、そこにはたくさんのトンボが舞っている。
早速、そいつらの何匹かを捕獲することにした・・・のだが

「よし。じゃあ捕まえ・・・っ!!!」

一瞬、何が起こったのか解らなかった。
それは一瞬という言葉が見事に符号するほど、一つの瞬きの間の出来事だった。

私は奇跡を見た。
ラガッツの右足が無かったのだ。
いや、正確に言うと地面にのめり込んでいたのだが。

「だ、大丈夫かーww」
「うん。大丈夫・・・」

人の感情の移り変わりの速さに、驚きを隠せなかったことを今でも覚えている。
さっきまでのラガッツの高揚した顔色は見るからに失速し、とてつもなく落ち込んだ表情をしていた。
正直言って私はこれほど対応に困った出来事は無いぐらい、それはそれはひどいものであった。

なんとかその場の雰囲気を和ませようと私は必死になってラガッツをなだめた。
彼の好きな漫画のネタを披露したり、アニメソングを歌ったりして空気を変えようと躍起になった。
その結果、徐々にラガッツは元のテンションを取り戻しつつあった。これは帰路についているときの話である。

そんな矢先の出来事である。
私は人生初めての山賊をお目にかかることになろうとは、その時予想できただろうか。

私たちはいろいろなネタ話を繰り広げ、楽しく会話をしていた。
ラガッツの気分はもう元に戻っている。そしてあと少しでラガッツ邸に到着するところだった。
途端、私たちの進行方向左から妙な罵詈雑言が聞こえてきたのだ。

「その網で、殴ってみろや~!きゃはははw」

その声の主は、私たちよりもずっと年下であると伺える女の子だった。
その女の子は自転車に乗っている。おそらく自転車さえあれば誰も追いつけないと思ったのであろうか。
ひどく私たちを見下した態度に出ている。私は腹が立った。何よりもあの顔面に腹が立った。まるでデヴィ婦人のような顔つきだったからだ。

「おい。どうするあいつ?いっぺん殴ってや・・・」

私は二度目の奇跡を見た。
横にいるはずのラガッツがいなかったのだ。
そう。ラガッツはその罵声を浴びた瞬間、デヴィに向かって突撃していたのだ。
私はラガッツの後姿に違和感を覚えた。何かの物語で出てきそうな風貌を呈していたからである。

「山賊だ」

私はその場で一人ごちた。
強靭な脚力、有無を言わさぬ一刀両断、右手に持った凶器(虫網)、泥にまみれた右足。
これを山賊と呼ばずして何と呼ぼうか。他に表現方法が見つからない。

私があれこれ思案しているうちに、決着はついていた。
頭を抑え、のたうちまわるデヴィの後ろに達成感を味わったような山賊がそこに佇んでいた。
私はこの男の姿を見て直感した。これは、歴史など生ぬるいものではなく、神話と呼ばれる領域なのだと。


この話はこれでひとまず終了である。
しかしながら私はこの話をこの場に記しているときに、3度目の奇跡を見た。

それは10年以上前のこの出来事を公にし、大勢の人々に見られる。
これこそが、この事件における最後の奇跡(軌跡)なのではなかろうか。



                                                 了
  1. 2008/02/15(金) 02:05:09|
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